恩師の退職祝いに送った胡蝶蘭

恩師の退職祝いに送った胡蝶蘭

大学時代の恩師が定年退職されるので、お祝いに何か送りたいと思いました。退職というものには寂しさもあるので、心が華やかになるようなものが望ましいから、明るい鉢植えの花にしたいと考えました。行ったことのある恩師の広い玄関に飾られることを想像しながら。

 

町の花屋さんに行きましたが、小ぶりの鉢植えのものが多く、豪華な自分のイメージに合わなかったので、郊外の、生産地直結の広い敷地にある大きな花屋さんに行ってみました。

 

するとやはりお花の鉢植えがたくさんありました。華やかさという点で、目につくのは、リガスベゴニア、バラ咲きアマリリス、いろいろな色のサイネリア、カランコエ、チューリップなどでした。

 

さすがに、栄養たっぷりに育てられていて、魅力的な鉢植えがありましたが、それでも、私がイメージしている豪華さとは違いました。広いお店の中をぐるぐる回っていると、広くて花の種類も数知れない蘭の花のコーナーがあり、足が止まりました。「あ、これだ!」と直感しました。

 

やはり、豪華さにおいて、蘭に勝るものはないのだと思いました。産地直送のお店なので、とてもたくさんの種類の蘭が並んでいました。選ぶのに随分悩みましたが、やはり、最後の決め手は、お花を送った先で飾られる場所で咲いている姿を想像することでした。

 

恩師は男性で、洋風の広い玄関のお家でした。フロアーは渋い茶色で、全体にシックで上品な玄関です。この空間に、送ったお花の鉢が置かれて、退職を華やかに祝うなら、それはピンクの胡蝶蘭だと思いました。

 

白い胡蝶蘭は素晴らしいのですが、退職祝いなので華やかさが第一と思いました。また、個人的には黄色に赤が入っている胡蝶蘭が好みなのですが、今回は、恩師の玄関と、上品な恩師の好みを考え、薄いピンクに少し赤い色が混じったものにしました。

 

もちろん、メッセージカードを付け、ラッピングでより華やかにして。長く咲いてくれるのもまた胡蝶蘭のいいところです。退職の寂しさが日常の穏やかさに変わる頃まで、ずっと恩師の玄関で咲いてくれるといいなと思いながら、お店を出ました。